百戦殆か

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百戦殆か

彼らの行動もまた「やむにやまれぬ大和魂」がそうさせたのであろうか。私利私欲を離れた義の力が彼らを駆り立てたというのなら、取引に応じて開放されることを良しとするであろうか。テロに屈して生きながらえる人生を良しとするであろうか。ハムレットの有名な台詞である。人質となった日本人ジャーナリストと日本政府は、今まさにこの問題に直面している。
生きながらえたとしても、義の心がなければ何の有益にもならないと言っている。例え肉体が亡んだとしても、義の精神があれば、その魂は後の世に生き続けると言っている。この一文で私は確信した。日本政府は取引に応じるべきでない。テロに屈して取引に応じることに大義はない。取引に応じることは、命懸けでイスラム国へと渡った日本人ジャーナリストの「やむにやまれぬ大和魂」に対する最大の侮辱になる。憎むべきはイスラム国である。日本のため、万民のため、私利私欲を離れた大義の為には、命を懸けてでもやらねばならぬということか。現代人には重い言葉である。我々の中で、私心を捨て、命を懸けて、一大事を成そうとする者が果たして幾人いるであろう。

「敵を知り、己を知れば、らず」
 孫子の言葉である。兵学者松陰は、屹度日本の行く末を危惧していたに違いない。世界に例を見ない二千有余年も続く日健康生活本国が外国の侵略に晒されている中、アジアの盟主である清国は、英国を相手に手も足も出ずに上海を明け渡した。幕府はどうであろう。米国の圧力を前に成す術を持っていない。幕府の要人は泰平の世に慢心しきっている。先ず敵を知らなければ、この国は清国と同じになる。為政者がやらないならば私がやる。
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