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は別れの季節

本当にだ寝床で寝て

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本当にだ寝床で寝て



典医寺の中庭の片隅に井戸があった
部屋から少し離れて外だから空気が清々しい
なんとなく足元の砂利がジャリジャリって音が鳴るのもちょっと楽しい。

昨日まであんなに不安だったりしてた白鳳丸功效のになんだろう、今朝は胸が弾んでいる
やっぱり、昨日の事が効いてるのかな…
何だか私って単純なのかも。

井戸に三人でやって来て武閣氏の娘が水を汲んでくれた
チュンソクさんは私に背を向けて周りを警戒してる
そんな中、私は冷たい水で顔を洗う
冷たくてとても気持ちいい





兵舎から王様の執務室へ向かう時に典医寺の中庭をなんとなく通って向かう。

あの方はもう起きたのだろうか…
昨日は少し遅くなってしまっただろうからま居るかもしれぬ
それもしょうがないか…

今回の毒の件の事もある、昨日の…件もある。

昨日の事を思い出すと一瞬顔が熱くなるが、直ぐに養陰丸何時もの表情を作る

その時中庭の隅の方から声がする。
あの方の声だ…こんな早くから起きれたのか!

そちらの方に目を向けると、どうやら井戸の方に向かっている。

傍にはチュンソクや武閣氏も居るから大丈夫だろうが…

暫くその場で立ち止まり見ていると、井戸の水で顔を洗うつもりらしい。

チュンソクはあの方に背を向けて此方の方を向き、俺と目が合う
あいつは声無く頭を下げる
俺はそれに軽く答える

そのチュンソクの向こうであの方は冷たい水で顔を洗っている
朝日が出てきて顔を濡らす水に光が反射する
睫毛の先に付いた水滴が一粒落ちる

目が離せん…
俺の様子がおかしいのでチュンソクは振り養陰丸返りあの方を見ようとするその行動を目で止める

お前は見るな。
振り向くな。

そんな目で止めると、あいつは分かった様でもう一度頭を下げ、また周囲を警戒し始める
その間にあの方は武閣氏に布を貰って顔を拭って気持ち良さそうにしていた


俺はその様子を見てから王様の居る執務室へ急いだ。


あの人が部屋の扉の向こうに行ってから暫く私はあの人の歩いて行った方向をずっと見てた。
立ったままで…

すると、ウダルチの人達や武閣氏の人達が自分の配置場所に戻る音がする。
その音であの人がもう、この典医寺を出て行ったんだと知る。

あの人も言ってたわ、もう眠らないと…

でもどうしても目が冴える。
だって、今この時間に起きた事が嬉しくて、胸の鼓動が今でも少し早い
あの人と私、抱き合ってキスをしたの。

お互いの気持ちが通じ合って自然な形で…

そんな事が起こり得るなんて思ってなかったから、物凄く驚いてもいる。

さっきまで貴方が座っていた椅子に腰掛けると、開いた扉の向こうが見える。
そこには私に背を向けてウダルチと武閣氏の娘が一人ずつ立ってる

その先の典医寺に続く廊下をきっと貴方は歩いて行ったんだろうけど、その廊下の突き当たりの壁板をなんだかぼぉっと見続ける
私なんであの時あんなことしたのかな?

あの人が私に背を向けてこの部屋を出ようとするのを見たら途端に寂しくなって急に体が動いて、指切りの代わりに頬にキスしてしまった…
あんな事、今まで誰ともした事無かったわ。

しようとも思わなかった…

それなのに無性に貴方と何か『約束』がしたくて…
貴方は『約束』を絶対守る人だから。
私ったら、本当に何時の間にこんなに貴方の事思っていたんだろう。
見えない様にしていた時は平気だったのに、お互いの気持ちを知ってしまうと駄目ね…
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